植毛 知識

負担が少ない「スリット式植毛法」の魅力

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自毛植毛の施術はドナーとなる株の採取方法、移植する方法ともに大別すると2種類あります。

採取方法はパンチグラフトを使うFUE方法と側頭部や後頭部の頭皮一部を切り取るFUT方法。植毛する方法はスリット式とニードル式(他に株を植え込む際に頭皮へ穴を開けるホール式もある)です。

植毛する株の定着率はスリット式の方が断然、高いので広範囲の移植を考えている人はニードル式を避けた方がいいですね。

そこで今回は「負担が少ない「スリット式植毛法」の魅力」と題して、自毛植毛のニードル式の簡単な説明とスリット式のメリットを解説します。

定着率が落ちて株がムダになる「ニードル式」

自毛植毛のニードル式は韓国の大学教授が開発した方法で「Choi式」とも呼ばれています。

ドナー株の採取と移植を1本の専用器具で行えるので、植毛する株数が少なく植え込む面積が小さい場合には適していると言われています。

一方、スリット式は採取した株を頭皮に埋め込む際、1〜2mm程度のスリット(切れ目)入れます。これはFUT方法だけでなくFUE方法でも行われます。

 

ニードル式に対してスリット式のメリットは植毛する株の定着率です。

 

ニードルは針という意味ですが、実際に使う専用器具は太いシャープペンシルのような形をしており、穴の開いた針先を頭皮に挿して株を採取し、そのまま植毛部分にまた挿して株を植え込みます。

スリット式よりも簡単で早く済みそうなイメージですが、実際は株を採取する際に株のサイズに合った針先を使わなければなりません。また挿す時に毛母細胞を傷つける可能性が高いというデメリットがあり、時間もかかることから定着率が悪いというのが一般的なニードル式の評価です。

 

植毛の定着率はおよそ50〜60%が平均なので、採取した株の約半分がムダになるということですね。

 

なお、ニードル式は黒くて太い株でなければ採取できないため、自毛植毛の施術は現在、韓国と日本でしか行われていません。

 

スリット式は植え込む株が多いほど頭皮のダメージが少い

スリット式は頭皮に浅くメスを入れ、その裂け目にドナー株を1つずつピンセットで植え込む移植方法です。

スリット式の1mm幅に植え込む株と同じ大きさの株をニードル式やホール式で植え込む場合は直径1mmの穴を開けることになります。頭皮を傷める面積は当然、ニードル式やホール式の方が大きくなることは誰でも分かる話。

 

しかもこれが自毛植毛の施術で500〜600ヶ所であれば頭皮のダメージ差も少なくなりますが、2,000〜3,000ヶ所になるとダメージ差は大きく広がります。スリット式の負担が少いというのはニードル式やホール式に比べた時の頭皮のダメージ差なのです。

 

また植毛定着率が悪いニードル式では、事前カウンセリングで行った移植株のヘアデザインに対して株数が足りなくなってしまうことから思い通りの仕上がりにならない可能性もあります。

AGAの進行度が低い生え際だけのⅠ型、頭頂部だけが薄くなったⅡvertex型など一部だけ薄毛の部分を密集させたいというのであればニードル式でも満足できる仕上がりを期待できますが、頭頂部と生え際が後退したⅣ型や前頭部が湾内のように薄くなったⅣa型のような場合はスリット式を選ぶようにしてください。

 

株を仕分けできるから自然な髪型が期待できる

移植する株に生えている毛はⅠ本だけではありません。2〜3本生えている株もあり、これをマルチフォリキュラー株(MFU株)といいます。薄毛の部分へ植毛する際、大切なのはどの株をどこに移植すれば自然な髪型になるのか、ということ。

 

スリット式を採用している自毛植毛のクリニックでは、顕微鏡などを使って採取した株の正確な仕分け作業を行い、Ⅰ本株とMFU株を速やかに移植できるようにします。

 

しかしニードル式は目視で株採取を行うため、Ⅰ本株とMFU株の仕分けが難しくなって仕上がりに差が生じることもあります。この点もメリットがあるといえるでしょう。

 

FUT方法のスリット式であれば定着率は90〜95%、FUE方法でも75〜85%が一般的。

 

頭皮の株数は限られており、一度傷ついてしまった株は二度と使用できません。薄毛で株数を大切にしたいのであれば、株にも頭皮にも負担がかからないスリット式の選択をおすすめします。

 

まとめ

自毛植毛の施術は技術の進歩が目覚ましいと言われていますが、現在でも株採取をできるだけ速やかに済ませ、移植する際にスリットを入れてピンセットで1つずつ植え込む手作業がベストとされています。

つまり技術力が植毛を成功させる最大の要因。

たとえスリット式に魅力があって負担は少いといっても、医師の技術力が足りなければニードル式に劣る仕上がりになる可能性だってあるのです。

広面積へ移植する際、スリット式を選ぶことは鉄則ですが、それ以上に大切なのがクリニック選び。

事前カウンセリングをしっかりと受けて、信頼できるクリニックで施術してください。

 

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