植毛 知識

自毛植毛「FUT法」とは

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自毛植毛の施術は薄くなったりハゲてしまった部分に移植する毛根(これを自毛植毛では株またはグラフトと呼びます)を採取することから始まります。

採取する方法にはFUT方法とFUE方法があり、クリニックによって、また植毛が必要な面積によってどちらを採択するか決まります。

植毛施術を受けるなら、まずはドナーとなる株の採取方法におけるメリットとデメリットを把握しておいてください。

そこで今回は、このサイトを運営しているスタッフの1人である私が「自毛植毛「FUT法」とは」と題し、株採取のFUT方法について説明します。

頭皮の一部を切り取るのが「FUT方法」


image: https://www.francetop.com/aga/63/

FUTとはFollicular Unit Transplantationの略です。フォリキュラーユニットは毛包(株のこと)、トランスプランテーション移植という意味で、FUT方法は1995年に開発された比較的新しい植毛技術です。

それまでは専用器具のパンチグラフトで株を採取するFUE(EはExtraction:抽出の意味)方法が主流でした。

FUT方法はアメリカで生まれた技術なので海外ではFUT方法がスタンダードになっていますが、現在は日本でFUE方法が進化しており、クリニックでは移植する株数や植毛面積によって採択またはFUE方法とFUT方法の両方を併せた施術も行われています。

 

FUT方法はストリップ式とも呼ばれており、AGA(男性型脱毛症)の影響を受けない側頭部や後頭部の頭皮一部を薄く切り取って、そこから看護師がピンセットで株を採取します。

 

株採取がスムーズな上に植毛をすばやくできるので定着率が高く、しかも大量に株を採取できるのがFUT方法のメリットで、薄毛やハゲの面積が広い場合に行うメガセッションにも向いている採取方法といわれています。

切り取る幅は頭皮の固さや株の密集度といった個人差はありますが、2,000株の植毛では幅約1cm、長さ約15〜20cm、深さ約3〜4mm程度です。

もちろん切り取った後は縫合するので側頭部や後頭部の髪を長く伸ばしておけば周囲に植毛したことを知られることはありません。

 

株の仕分け作業を早くできるというメリット

植毛を自然な形で仕上げるためには採取した株の仕分けが重要です。

 

株には1本だけ毛が生えているFU(フォリキュラーユニット)と2〜3本生えているMFU(マルチフォリキュラーユニット)があり、それぞれを適切な位置に埋め込むことで自然な形を作り出すことができます。

FUT方法は切り取った頭皮を顕微鏡で見ながら株採取ができるので、この仕分け作業が速やかに行えます。これが植毛施術の早さや定着率の高さにつながっているのです。

FUT方法のもうひとつのメリットは植毛施術の費用がFUE方法に比べると安いことです。FUE方法は株採取をひとつずつ行うのでどうしても手間と時間がかかるため、費用は高くなります。クリニックにもよりますが、同面積の植毛施術費用を比べた場合、FUE方法が約25〜30%割高です。

 

メリットはいろいろありますが、もちろんデメリットもあります。

もっとも大きなデメリットは頭皮を切り取った後の縫合跡が残ることです。

 

縫合跡を目立たなくする新しい技術

縫合跡は年月とともに薄くなりますが、けっして消えることはありません。
縫合跡が残ることからFUE方法を採択する人もいます。

また縫合した部分は完全に頭皮が癒着するまで安静にしていなければなりませんし、縫合糸を使用しているクリニックでは抜糸のために再訪しなければなりません。

しかしFUE方法が進化しているようにFUT方法もデメリットの解消を目的としてさまざまな技術が開発されています。

 

縫合糸は体内に吸収されるタイプを使用しているところが増えているので抜糸のために再訪する必要がなく、縫合跡は植毛施術後でも目立ちにくい「トリコフィティック縫合法」を採用しているクリニックがあります。

 

この縫合方法は切り取った頭皮の両側端を斜めに切り、重ね合わせた時に盛り上がりがないように縫合する技術です。上側に重ねる頭皮には株が残っているため、縫合跡は残っても周囲から自毛が生えた状態になるので一般的な縫合跡よりも目立ちません。

「トリコフィティック縫合法」を採用していないクリニックであっても、最近は優れたヘアパウダー(頭皮かける黒い粉状:通称ふりかけ)があるので、これを縫合跡周囲にかけるという方法もあります。

FUT方法のデメリットを解消できる手段はいろいろあることを覚えておいてください。

 

まとめ

自毛植毛の施術は審美目的、つまり生命に影響を及ぼす病気に対する手術ではないけれど患者の精神生活を豊かにするための外科手術です。

単純に株を移植すればいいというわけではなく、患者が満足する仕上がりが求められます。

とくにFUT方法では縫合跡が患者の負担になるため、優良なクリニックでは縫合跡をできるだけ丁寧に行います。

クリニックを選ぶ際は事前カウンセリングで縫合跡の実例などを見せてもらい、信頼できるクリニックに施術を依頼してください。

 

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