植毛 知識

植毛用語「グラフト」とは

投稿日:

自毛植毛はわずかとはいえ、頭皮にメスを入れたりニードルで穴を開けたりするので外科手術となりますが、自分の毛を薄くなったりハゲたりしている部分へ植え込むのではなく、毛根の部分まで採取し、それを植え込みます。この一連の手術を植毛施術と呼んでいます。

毛根の部分は植毛クリニックの専門用語で「グラフト(または株)」と称します。

薄毛の面積に対して植毛する時の目安や料金の目安はすべてグラフト単位で行います。

そこで今回は「植毛用語「グラフト」とは」と題し、このサイトを運営しているスタッフの1人である私が、グラフトについて説明します。

毛を植えるのではなく頭皮下の毛乳頭ごと移植するのが施術内容

髪の毛は毛根の底部にある毛乳頭が頭皮下の毛細血管から栄養分を取り入れ、毛母細胞を分裂させて押し上げていくことで育っていきます。つまり頭皮から出ている毛は分裂した毛母細胞の積み重ねのようなものです。

しかし男性ホルモンのテストステロンが5αリアクターゼⅡ型という酵素と結合すると、ジヒドロテストステロンに変わり、毛細血管から毛乳頭へ侵入すると毛母細胞の分裂を弱め、やがて活動を停止させてしまいます。

 

これがAGA(男性型脱毛症)ですね。

 

AGAによって活動を止めてしまった毛乳頭が再び活動することはほとんどありません。そこでまだ活発に活動している毛乳頭を切り離し、活動を止めてしまった部分に移植することで新たな毛を育てるのが植毛施術です。したがって薄毛になった部分をもう一度活発化させるためには毛乳頭ごと移植しなければなりません。

しかし施術を受ける患者の薄毛やハゲの目安、元気な毛乳頭を持つ部分の目安など施術は個人によって大きく異なるので、植毛する量や施術料金の目安としてグラフト数が用いられています。

 

FUE方法とFUT方法にはどちらにもメリット・デメリットがある

グラフトから生える毛は1本だけのものもあれば2本、3本のものもあります。1本のグラフトはFU(フォリキュラーユニット)、2〜3本生えているグラフトはMFU(マルチフォリキュラーユニット)と呼ばれます。

 

植毛施術は薄毛やハゲの部分へ採取したグラフトを単純に埋め込む作業ではありません。患者の持つ髪の毛のクセや流れを判断し、その特徴を活かしながら植毛しないと自然な仕上がりにならないのです。そのためにFUやMFUを採取後に分類し、それぞれを適所に配置するわけです。

 

グラフトはAGAの影響を受けない側頭部や後頭部から採取しますが、その前にカウンセリングを行い、薄毛やハゲの部分にどのくらいのグラフトが必要なのか目安を立てます。その目安が少ない数で住む場合は専用器具を使ってグラフトを1つずつをくり抜くFUE方法が採択され、目安の数が多い場合は頭皮の一部を切り取り、そこからピンセットで採取するFUT方法が用いられます。

ただし、これは一般的な施術方法で植毛クリニックによってはFUE方法でも大量採取できるところがあり、またわずかな目安でもFUT方法を採択する植毛クリニックがあります。

 

FUE方法とFUT方法はどちらにもメリットとデメリットがあるので、必ず事前カウンセリングの際にどちらの採取方法にするのか確認してください。なお、一般的に料金が安いのはFUT方法となります。

 

植毛の数の目安は事前カウンセリングで決まる

一般的にAGAの影響で額の生え際が薄くなった部分、ハミルトン・ノーマッド分類でⅡ型やⅢ型と判定された場合、植毛する際の目安は1500〜2000と言われており、さらに頭頂部まで薄くなったりハゲたりしたⅤ型やⅥ型の目安は3000〜4000のメガセッションとなります。

 

これらの目安は植毛クリニックによって異なるので、目安となる数についても事前カウンセリングで確認した方がいいですね。

 

ところで、AGAの影響を受けない側頭部や後頭部のグラフトを採取してもAGAの影響で薄毛やハゲの部分に移植すれば再びAGAの影響を受けて毛乳頭が活動を止めてしまうのではないか、と心配する人がいます。

人体の部位移植ではドナードミナントという法則が働きます。

これは移植する部位の遺伝子は採取後に別の部分へ移植してもも移植する前の遺伝子が優先する法則のことです。したがって元気なグラフトは植毛後、年齢に応じて半永久的に元気な毛を生やし続けるので薄毛になる心配は要りません。

 

まとめ

FUE方法は専用器具で採取するため、縫合跡が残らない植毛手術と言われ、数が少ない目安の場合に効果的ですが、採取する際の進入角度を間違えると毛乳頭を傷つけてしまい、使い物にならなくなってしまいます。

また採取したグラフトは速やかに移植しないとこれもまた、毛乳頭が毛細血管から栄養を取り込まなくなって活動を止めてしまいます。

これらの要因から移植したところから毛が生える割合、定着率がFUT方法に劣ると言われていました。

しかし、これらはすべて医師と施術をサポートする看護師の技術不足が招く結果です。施術受ける際は、必ず信頼できるクリニックを選ぶようにしましょう。

 

-植毛, 知識
-,

Copyright© shokumou-online , 2018 All Rights Reserved.