植毛 知識

植毛の生着率ってどれくらい?

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自毛植毛の施術方法にはFUT方法やFUE方法、スリット式やニードル式などいろいろありますが、AGA(男性型脱毛症)の影響を受けにくい後頭部や側頭部から毛が生えている株を採取して、薄毛やハゲの部分に埋め込むことに変わりありません。

植え込んだ株が頭皮に着床し、毛母細胞と頭皮下の毛細血管とつながれば、毛母細胞が毛細血管から栄養を吸い上げ、毛乳頭部分に新しい毛が誕生します。

この状態を株の生着(または定着)と言います。

生着数が多いほど生着率は上がるわけですね。

ただし、自毛植毛の施術方法や医師の技術によって生着率の差が生じます。

そこで今回は「植毛の生着率ってどれくらい?」と題し、このサイトの運営スタッフの1人であり、自毛植毛経験でもある私が株の生着率について解説します。

生着率UP!健康な株のまま採取できる「FUT方法」

生着率がもっとも高い自毛植毛の施術は「FUT方法」です。

 

FUTはFollicular Unit Transplantationの略。フォリキュラーは株、トランスプランテーションは移植という意味です。FUT方法は最初に頭皮でAGAの影響を受けにくい側頭部や後頭部の一部を、採取する株に合わせて切り取ります。

1平方cm当たり約80株あるので、縦2cm×横10cmの幅で頭皮を切り取ると単純計算で約1,600株採取できることになります。株を移植する際は1平方cm当たり40株程度なので約40平方cmの薄毛やハゲの部分に移植できることになりますね。

 

FUT方法がなぜ生着率が高いのかというと、切り取った頭皮からクリニックの看護師がピンセットを使って株を仕分けしながら採取、すぐに保存状態を保つことができるからです。

 

ピンセットを使って採取するので株の形も整っているため、頭皮にスリットを入れて植え込む際でもスムーズに行えることから大量の株を移植する方法としては最適な自毛植毛の施術とされており、その生着率は一般的に90〜95%と言われています。

 

毛根を切断する可能性がある「FUE方法」

FUE方法はFUT方法に比べると生着率がやや落ちます。

 

FUEはFollicular Unit Extractionの略。エクストラクションは抽出という意味ですね。FUT方法と同じく株採取の方法を表しています。FUE方法はパンチグラフトという専用の器具を使い、株をひとつずつくり抜く、つまり抽出する採取方法です。

パンチグラフトを使うのでFUT方法のように自毛植毛施術後の縫合跡が残らないというメリットを持つ反面、株採取に時間がかかり、また医師の技術が未熟だと株の毛根を切ってしまうことがあります。

 

毛根が切れた株は移植しても健康な髪が生えないばかりか株が死んでしまって二度と毛が生えないケースもあります。

 

また自毛植毛の施術時間がかかれば当然、株も弱ってしまって毛根を傷つけられた株同様、元気のない毛しか生えない可能性もあります。

これらの理由からFUE方法の生着率は一般的に75〜85%とされています。

 

ニードル式は株の生着率が50〜60%

生着率がもっとも悪いのはニードル式です。

 

株の採取から植え込みまで先端に穴の開いた針(ニードル)で行う自毛植毛の施術方法で、韓国の大学教授が開発したことからChoi式とも呼ばれています。ある程度、株が太くないと施術できないので現在は韓国と日本でしか行われていません。

シャープペンシルのような専用器具を使ってすべて自毛植毛の施術を行うので簡単そうなイメージが湧いてきますが、実際は株の太さに合わせた針を使わなければならず、株の大きさに対しても目視で行うため、時間がかかるというデメリットに加え、ニードルの扱いが悪ければ毛根を切断してします。

 

そのため、生着率は50〜60%で広面積の植毛には完全に不向きの施術といわれています。

 

頭皮の総株数は決まっており、自毛植毛の施術は極端に言うと密集部分から株を採取し、無毛部分へ移植するだけです。採取したところは当然、株がないので毛が生えてきません。

決まった株数しかないのに、植毛する際にその株の半分をロスするのは薄毛の人には耐えられない不経済さでもあります。植毛部分の面積が狭くてメスを入れるのがイヤであればニードル式の選択もありますが、広面積で株をムダにしたくない人はニードル式を避けた方が賢明です。

 

まとめ

上記の生着率は一定の技術力を持った医師がそれぞれの自毛植毛施術を行った時の平均値です。

医師の技術または医師の経営方針によって生着率は変わってきます。

たとえば必要以上に狭い面積へ株を多数植え込もうとすると毛母細胞が毛細血管に届かず、植え込んだ株が不完全になってしまい、元気な毛が生えてこなくなる可能性があります。優良なクリニックでは1平方cm当たり40株を目安にしています。

事前のカウンセリングでこの基準値をはるかにオーバーし、生着率を下げるような施術をするクリニックは患者の薄毛よりも営利に走っているので施術は受けない方がいいでしょう。

生着率は自毛植毛の施術方法よりもむしろ、医師の誠意や技術の方が重要、といえます。

 

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