植毛 知識

植毛とプロペシアの併用に関する疑問点

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AGA」(男性型脱毛症)に効果が認められているクスリには主に内服薬のプロペシアと塗布剤のミノキシジルがあります。薄毛が始まった段階であれば現状維持に役立つといわれていますが、必ずしもすべての人に効能が認められたわけではなく、中には両方を使用しても効果がなかった、という人もいます。

薄毛やハゲを根本的に改善するには植毛手術を受けるのがベストです。しかしクリニックによっては植毛手術後でもプロペシアの併用を勧める医師がいます。果たして、プロペシアを併用するのはどのような意味があるのでしょうか?

そこで今回は、このサイトを運営しているスタッフの1人である私が「植毛とプロペシアの併用に関する疑問点」と題し、植毛したのになぜプロペシアを併用するのか、説明します。

世界60カ国で認可されているAGA治療薬

植毛の施術はAGA の影響を受けない側頭部や後頭部から株(頭皮下にある毛根部分までを植毛では株またはグラフトと呼びます)を採取し、薄毛やハゲの部分に移植します。

移植された株はドナー・ドミナント(移植元の遺伝子が優先すること)の理論が働くので再びAGAの影響を受けることなく、半永久的に生え続けます。これが植毛手術のひとつのメリットで、一度、施術を受ければ移植した部分に特別なメンテナンスは必要とせず、洗髪をきちんと行って清潔に保つだけで元気な髪が生えてきます。

したがってプロペシアは併用というよりも施術後の服用と言った方が正しいのですが、ここでは便宜上、併用とします。

ちなみにプロペシアは商品名で、その成分は抗アンドロゲンのフィナステリドです。

当初は前立腺肥大の治療薬として開発されましたが、AGAにも効果があることが分かり、アメリカでは1997年に、日本では2005年10月にAGA治療薬として認可されました(現在は60カ国以上で承認されています)。

 

プロペシア併用は既存毛の保護が目的

AGAは男性ホルモンのテストステロンが還元酵素であるⅡ型5αリアクターゼと結合することによってジヒドロテストステロンに変化、これが毛乳頭に作用すると毛母細胞の増殖を止めてしまうことから薄毛やハゲが引き起こされる症状です。

テストステロンそのものは男性ホルモンとして大切な分泌物。つまりⅡ型5αリアクターゼとの結合を阻止すれば薄毛は進行しないわけです。

その役目を担うのがプロペシアの併用。

植毛した部分にプロペシアは必要ありませんが、既存毛がAGAの影響を受けると、植毛した部分と境目ができ、さらに進行すると離れ小島(植毛した部分だけに毛が残り、既存毛との間にハゲができること)現象になります。

離れ小島になると、その部分を埋めるためには再び植毛しなければなりません。

これを防ぐために、植毛の医師はプロペシアの併用を勧めるのです。

既存毛が後退しない限り離れ小島になることはなく、たとえ境目が薄くなったとしてもわずかの費用で植毛すれば境目が分かるようなことはありません。

つまり併用は既存毛がAGAの影響を受けないように、保護するためなのです。

 

個人輸入代理業に頼らず医師の処方箋で購入する

併用するプロペシアは審美目的の治療薬なので健康保険が効かず、自由診療となります。

バイアグラと同じですね。

医師による処方箋ではやや費用が高く、1ヶ月辺り8000〜13000円が必要となります。

この費用がもったいないという理由から、プロペシアを個人輸入代理業から購入する人もいますが、非常に危険なので止めた方が無難です。

確かに個人輸入代理業から購入するとクリニックの約半額程度で購入することができます。しかし個人輸入業はあくまで仲介であり、効果や副作用に関しては完全に個人責任で、海外の販売元や製造元、また個人輸入代理業は一切責任を取りません。

プロペシアは1日の上限が1mgまでと定められており、それ以上服用すると副作用の心配があります。稀に起こるといわれている肝機能障害の他、元々前立腺肥大のために開発されたクスリなので勃起不全や性欲減退なども副作用に含まれています。

月々、わずかの費用をケチって、せっかく植毛して男性としての自信を回復したのに性欲減退や勃起不全の副作用が発生しては本末転倒ですね。また個人輸入代理業のクスリすべてが正規品という保証もありません。これらのリスクを考えるとクリニックで処方されたプロペシアを併用した方が無難です。

まとめ

植毛施術前、医師からプロペシア併用を進められたら血液検査の結果を教えてもらってください。

施術が決まった後に行う血液検査にはAGAの進行が分かる遺伝子検査も含まれています。信頼できる医師はこの遺伝子検査の結果から併用を勧めるのです。

したがって血液検査の結果を教えてくれない医師やクリニックはあまり信頼できるとはいえないので、施術は断った方が賢明です。植毛との併用によるAGA治療はけっして安い費用ではありません。

その費用をムダにしないためにも信頼できる医師とクリニック選びが大切です。

 

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