植毛 知識

植毛した後にパーマってかけてもいいの?

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AGA(男性型脱毛症)で悩む人にとって自由な髪型は憧れのひとつ。

とくにパーマは最近のヘアスタイルで欠かせぬアイテムになっており、ブロックマッシュリバースやスパイラルマッシュといった流行の髪型を作り出すことができます。髪型が決まればファッションも幅が広がりますね。

それを現実にするのが自毛植毛です。

しかし植毛手術を受けた後、果たしてパーマをかけていいのか?という不安が残るのも事実。

そこで今回はこのサイトを運営しているスタッフの1人である私が「植毛した後にパーマってかけてもいいの?」と題し、植毛後のパーマを含めたヘアケアについて説明します。

パーマは毛根ではなく生えている毛にウェーブをかける技術

結論から言うと、植毛の施術後1ヶ月以上経って移植した株がしっかり定着すれば既存毛にパーマをかけても大丈夫ですし(この段階では施術した場所から自毛は生えていません)、9〜12ヶ月後に自毛が立派に育てばパーマをかけることも問題ありません。

なぜ問題がないのか?
その疑問を解くためにはパーマと植毛の原理を知ることです。

パーマはカンタンに言うと、毛のタンパク質を1度分解し、再び結合させることでウェーブをつけます。パーマは1剤をつけてしばらく放置し、その後に2剤をつけるのは分解と結合のためなのです。

毛のタンパク質に含まれているシスチン(アミノ酸)はチオグリコール酸やシスティンといった1剤で結合が切り離されるので、この段階で髪にロッドを巻いておけば髪がクルクルの状態のまま切断され、2剤の臭素酸塩や過酸化水素によって再び結合されればウェーブがつくわけです。

もっとカンタンに言うと、パーマは毛だけに変化を起こす技術で、自毛植毛は毛根(これを株またはグラフトと呼びます)を移植する施術。つまり株から生えている毛は従来生えていた毛とまったく変わらないのでパーマをかけても影響はないわけですね。

 

植毛手術で大切なのは生えている毛ではなく毛を生やす毛乳頭

側頭部や後頭部といった頭皮の一部を切り取り、そこから株を採取すFUT方法は株に生えている毛ごと植毛します。

株は底部にある毛乳頭が頭皮下にある毛細血管とつながった段階で頭皮に定着しますが、毛乳頭の上にある毛母細胞から生えている毛はヘアサイクルにおける休止期に入るため、やがて抜けてしまいます。

植毛した株数が多いほど抜け毛が一時的に目立つので植毛施術を受けた人は不安になりますが、これはあくまで施術の結果でしかなく、取り立てて異常な現象ではないことから医師はとくに対処法を施しません。

自毛植毛の施術で大切なのは生えている毛ではなく、毛を生やすための毛乳頭を確実に植毛して毛乳頭が毛細血管とつながることなのです。

毛乳頭が確実に毛細血管とつながれば、あとは放置しておいても自然に毛が生えてくるので、たとえ成長期の毛が何かの理由で切断されたとしても何の問題もないわけです。

株を採取する際、パンチグラフトという専用器具を使うFUE方法は採取する部分を予めバリカンで短くカットするので移植する株にはほとんど毛が残っていません。

最近はFUE方法でも採取する株の毛だけを短くする技術が開発されていますが、基本原理はFUT方法と同じなので、FUE方法で採取した株から生えてきた毛も同じようにパーマをかけることに不安は一切ありません。

 

頭皮のケアを怠ると株から毛が生えなくなることも

植毛した株から生えてきた毛にパーマをかけるのは問題ありませんが、頭皮を不潔にすることは植毛した株だけでなく既存毛を生やしている株にも悪影響を与えます。

とくに脂性の人の場合、毛根にある皮脂腺から出る脂をきちんと洗い流しておかないと毛が出るための穴を詰まらせてしまい、育毛を妨げます。また皮脂は細菌のエサになるので放置するのは繁殖の温床を作るようなもの。

繁殖した細菌は皮脂から毛根に伝わり、毛母細胞や毛乳頭まで達します。そうなると毛乳頭は活動停止状態に追い込まれて2度と健康な毛を生やさなくなります。

自分は乾燥肌なので安心、と思うのは早計。

乾燥肌でも不潔にしていると皮脂が乾いてフケを作り出します。これも立派な細菌のエサになることを忘れないでください。最近、頭皮の汚れを落として健康な状態に保つスカルプケアの男性用が数多く販売されています。これらを使うだけで移植した株を保護できます。

せっかくパーマをかけて自分好みのヘアスタイルができるようになったのですから、頭皮のケアは忘れずに行ってください。

 

まとめ

施術を受けた人でパーマを不安に覚えるのはやはり溶剤とロッドの巻き方でしょう。

どちらも株が定着してロッドが巻けるくらいの長さになれば植毛部分に影響が出ることはありません。

ただし、溶剤をシスチンに届かせるために毛を保護しているキューティクルを強制的に開かせます。一度開いたキューティクルはなかなか元の状態に回復しないのでパーマをかけた後はヘアケアを怠らないようにした方が効果を長持ちさせることができます。

自毛植毛のメリットは株が定着したらメンテナンスが簡単なことです。

自由なヘアスタイルを楽しんでください。

 

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