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植毛が定着しない・しなかった場合の対処法

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自毛植毛の施術を受ける前は必ず事前カウンセリングを行い、自毛植毛施術後の完成したデザインを医師と患者が確認します。

しかし施術後、本来であれば植毛した部分から新しい毛が生えてきて完成したデザイン通りの頭髪になる予定がスカスカだったりデザイン通りになっていなかった場合、植毛が定着していない、あるいは定着していなかったことが考えられます。

そこで今回はこのサイトを運営するスタッフの1人である私が「植毛が定着しない・しなかった場合の対処法」と題し、思った通りの施術が受けられなかった時にどうすればよいか、それを説明します。

対処法の前に定着しない・定着しなかった理由を考える

植毛が定着しない・定着しなかった理由は医師と患者、両方にあります。

自毛植毛の施術はAGA(男性型脱毛症)の影響を受けない頭皮の後頭部や側頭部の毛が生えている毛根(自毛植毛ではこれを株またはグラフトと呼びます)を採取して、薄毛やハゲの部分に移植します。

株の根元には毛乳頭と呼ばれる頭皮下の毛細血管とつながる細胞が存在しています。この毛乳頭は生体から切り離すとすぐに弱り始めるので速やかに移植しなければなりません。

しかし自毛植毛するクリニックの技術力が未熟だと移植スピードが遅いため、株が弱ってしまってから移植することがあります。また同じく技術力が未熟の場合、採取する時に毛乳頭を傷つけてしまうこともあります。

 

いずれの場合も弱ったり死んでしまったりした株は移植しても毛が生えず、定着しない・定着しなかった結果になります。

 

定着しない・定着しなかった理由としては他に自毛植毛の施術後、患者の不注意もあります。

株を移植してから定着するまでは約1〜2週間。
とくに施術直後は不安定な状態で、定着しなかったこともあります。

 

施術の翌日から頭皮を清潔にするために洗髪しなければなりませんが、その際はシャワー浴だけで植毛部分にシャワーを直接かけるのは厳禁、さらに浴槽に浸かるのも血行が良くなって定着しなかった原因になるので避ける必要があります。

 

その他、飲酒やタバコ、スポーツなども定着しない・定着しなかった理由になるので施術直後は十分に注意してください。

 

移植する株すべてから自毛が生えてくるわけではない

自毛植毛の施術で株が定着しない、定着しなかったという判断は客観的に行うことが大切です。なんとなくデザインと違う、なんとなくスカスカ、といった曖昧な表現では対処できません。

 

客観的かつ物理的に定着しない、定着しなかったと判断するためには植え込まれた株から自毛が生えてきた段階で伸び具合にバラつきがあり、生えてこない株を数える必要があります。

 

しかもその生えてこない株数が少ないと想定内の場合もあります。

ドナー株を採取する際、側頭部や後頭部の頭皮を一部切り取るFUT方法の場合、定着率は一般的に95%と言われています。これは切り取った頭皮に残っている株がまだ健康な状態のうちにピンセットでつまみ上げ、すぐに移植できるので高い定着率を示していますがそれでも5%は定着しない、定着しなかった状況になります。

つまり1,000株移植すれば50株からは自毛が生えてこないことになります。

 

これが株を専用器具のパンチグラフトでくり抜くFUE方法になると定着率はさらに下がり、80%前後が一般的です。1,000株の移植では200株が定着しない、定着しなかったことになります。

 

事前カウンセリングでは、植毛する面積に対して採取する方法を医師と患者で決めるので、その際に定着率を確認してください。施術後に十分な注意を払っていたのに医師の説明よりも定着しない、定着しなかった場合、その自毛植毛の施術は成功したとは言えないことになります。

 

移植部分の施術直後と経過を画像に撮っておくのが唯一の対処法

自毛植毛の施術で株が定着しない・定着しなかった場合の対処法は患者自身ができることは何もありません。

定着しない・定着しなかった株の総数を数え、その株数が事前カウンセリングで医師が提示していた定着率を下回っていた場合はまずクリニックに相談してください。

医師が定着率の悪さを認め、しかもその理由が患者本人の不注意ではなく医師や看護師の技術力の未熟さが招いた結果だとしたら、クリニックが再施術をしてくれる可能性があります。

 

自毛植毛は施術後、約半年経てば再施術ができます。しかし定着しない・定着しなかった理由をクリニック側の過失と認めることは稀で、ほとんどのクリニックでは再施術が有料となります。

 

したがって定着しない、定着しなかった時のことを想定して患者ができることは自毛植毛の施術後、移植した部分がはっきりと分かる画像を撮っておき、定着しない、定着しなかったと客観的に分かる状況であればその部分も画像に撮り、それを施術した医師に見せることです。

 

まとめ

施術は審美目的とはいえ、外科手術です。

外科手術である以上、絶対はありません。クリニックの事前カウンセリングでは「絶対に」成功するとは言わないはず(逆に言うようなクリニックや医師は信頼できないと思った方がいいでしょう)。

だからこそ、自毛植毛はクリニック選びが重要になります。

事前カウンセリングでは必ず定着率に関する質問を行い、それに対して誠意を持って答えてくれる医師であれば十分、信頼できて施術を任せることができます。

 

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