植毛

後頭部の植毛ってできるの?

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AGA(男性型脱毛症)は額の生え際や頭頂部から始まり、両方から進行していくと最終的にはつながって見事なハゲ頭が完成します。

ここまでAGAが進行するとスキンヘッドにしてしまうケースをよく見かけますが、たとえスキンヘッドであっても頭皮から髪の毛がすべて抜けてしまったわけではありません。

スキンヘッドをよく見ると側頭部や後頭部が青々としているのがわかるはず。

なお、スキンヘッドにしている人は怖い系が多いので実際にじっくり見るのは危険です。画像や動画を参照してください。

スキンヘッドよりも見やすいのはバーコードおじさんです。額から頭頂部にかけてバーコードを形成しているのは側頭部から伸ばしている髪ですね。

つまりAGAがどれほど進行しても側頭部や後頭部はフサフサの状態を保っているのです。

それでも後頭部へ自毛植毛を希望する人がいます。

そこで今回は「後頭部の植毛ってできるの?」と題し、後頭部へ自毛植毛したいケースとその可能性について解説します。

側頭部や後頭部はAGAの影響を受けない部位

本来、後頭部への自毛植毛はほとんどの人が必要としません。

それでも後頭部への自毛植毛を希望する人は、ドナー採取の跡が目立つからです。

つまり自毛植毛経験者ほど後頭部への再植毛を希望するという悪循環が発生しているわけですね。

 

結論から言えば後頭部への自毛植毛は可能ですが、そのための株採取を側頭部や後頭部から行わなければなりません。自毛植毛は髪の毛を増やすことができても株の総数まで増やすことは不可能です。

 

一度、自毛植毛施術の際に側頭部や後頭部から株を採取しているので当然、その部分は薄くなっています。その薄くなっている部分を濃くするために同じようなところから株を採取すれば、そこがまた薄くなり、本来、健康な株を生成していた側頭部や後頭部がまだら状態になる可能性が出てきます。

後頭部への自毛植毛は悪循環の始まりであることを自覚しておく必要があります。

 

株採取部分と移植部分の相関関係

このサイトの運営スタッフの1人である私は自毛植毛の経験者なので、街を歩いていても他の人の薄毛やハゲが気になります。

先日は30代と思われる男性の頭髪が額から頭頂部を通り越して後頭部上部までないことに対して、側頭部や後頭部下部にびっしりと毛髪が生えている光景を目にしました。

古くは鉄腕アトムのお茶の水博士、最近では攻殻機動隊の荒巻大輔課長の白髪の部分が短くなって黒々としている姿を想像してもらえるとわかりやすいかと思います。

最初にその光景を見て思い浮かんだのは採取する株の多さ、次に埋め込む面積の広さです。この現状で見た目、ハゲ部分が気にならなく程度まで自毛植毛を行うとしたら4000株以上は必要となり、どれほどフサフサな側頭部や後頭部であろうとスカスカになってしまうのではないか、と余計な心配までしてしまいました。

しかし今回のテーマ「後頭部の植毛ってできるの?」は、まさに株移植の面積と後頭部や側頭部の株総数が大きく関係しているのです。

 

後頭部や側頭部の自毛植毛施術は同じ部位から株を採取する

日本人の毛髪総数は多い人で12〜3万本、少ない人で6〜7万本、平均値は10万本と言われています。

毛髪が毛母細胞から生えてくるのはご存じの通りで、毛母細胞からは1本だけでなく3本生えることもあります。

自毛植毛は毛を移植するのではなく毛母細胞ごと頭皮から切り取って移植します。これを株(またはグラフト)と呼び、移植する際の費用は株単位で計算します。

 

毛髪の総数が10万本とした時、1株に2本生えていると想定すると5万株ですね。これは毛髪の状態が普通の人でAGAが進行している人は少ない例に相当し、約3〜3.5万株。薄毛やハゲの面積が広い場合、自毛植毛施術には最低3000〜4000株が必要になります。

 

3.5万株から0.4万株を後頭部から薄毛やハゲの部分に移植するだけであれば、約10〜12%の損失で済むので大きく目立つことはありません。

しかし2.9万株の部分に移植するためには2.9万部分から株を採取しなければならないので総数が変わることはなく、結果として費用がかさむだけで外観上は大きな違いが見られないことになります。

 

本当に後頭部や側頭部への自毛植毛が必要なのか考えてみる

自毛植毛の施術には株採取のために頭皮を切り取るFUT方法とパンチグラフトという器具で株をくり抜くFUE方法があり、後頭部への際移植を希望する人の多くは縫合跡が残るFUT方法で施術した人です。

ではFUE方法なら後頭部への再施術をしなくても済むのか、というとこれも一概に安全圏とは言えません。

 

確かにFUE方法であれば縫合跡は残りませんが、株を採取した点の跡が残ります。その直径は1mm以下の小さな点とはいえ、それが3000〜4000もあったら塵も積もれば山となる、の喩え通り、髪を短く刈り込めばまだら模様になって目につきます。

 

どちらの自毛植毛方法を選んだとしても、広範囲へ株を移植するほど後頭部や側頭部の株総数が少なくなるので、その部分の薄毛が気になる人は再施術を希望することになります。

 

縫合跡を目立たなくさせる自毛植毛技術の進歩

確かに自毛植毛のFUT方法における縫合跡は気にし始めると奥歯に引っかかった小骨のように精神を細かく揺さぶってきます。

しかしFUT方法はドナーとなる株を大量に短時間で採取でき、元気な株をスピーディに移植でき、90〜95%の高い定着率というメリットを持っています。施術する医師もできるだけ縫合跡を目立たないようにするためにトリコフィティック縫合法など新しい技術を導入しています。

FUE方法にしても株採取部分を分散させて目立たないようにするなど工夫をしており、施術を受けたほとんどの人は薄毛部分の強化のために自毛植毛することはあっても側頭部や後頭部への再移植をしていません。

しかし稀に株の移植を急ぐあまり、縫合を雑に行ったり株採取を密集している部分から集中的に行う医師もいます。明らかに側頭部や後頭部の縫合跡や採取跡が目立つ場合は医師に相談することをおすすめします。

 

自毛植毛以外でも縫合跡や採取跡を目立たなくさせる方法はある

後頭部や側頭部の縫合跡、採取部分がどうしても気になる人は再び自毛植毛する前にいろいろな解決策を模索してください。

たとえばスカルプマイクロピグメンテーション(SMP)方法は描く薄毛治療と言われており、マイクロニードルとインクを使って頭皮に色素を注入、毛根を擬似的に作って周囲との違和感を軽減させる技術です。

 

この方法を使えば縫合跡や採取部分のために他から株を移植する必要がなくなるので、側頭部や後頭部を自然な形のまま保つことができます。

 

薄毛対策として以前より愛用されている通称「フリカケ」、いわゆるヘアパウダーを使うのも手段のひとつです。広範囲にふりかけると違和感が生じるだけでなく費用も高くなりますが、後頭部の一部であればまったく気にならない仕上がりを実現できます。

 

まとめ

後頭部や側頭部へ植毛することは可能ですが、株採取部分が同じ部位であることや植毛範囲が狭いこと、植毛する株数が少なく技術介入が大きいことから割高になります。

髪を伸ばせば採取跡や縫合跡は十分に隠すことができるので、施術前はよく検討し、医師とのカウンセリングをしっかりと行ってからの方が賢明です。

後頭部や側頭部への再施術を防ぐためには、何よりクリニック選びが欠かせません。施術が始まってしまうと患者側は何もすることができず、医師の技術に頼るしかありません。

技術の確かな医師であれば縫合跡や採取跡を目立たせるようなことはありませんし、自毛植毛が広範囲に渡る際は必ず縫合跡や採取跡についての説明が行われるはずです。

自毛植毛の施術は信頼できるクリニックを選ぶこと。

これが鉄則です。

 

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