植毛

広範囲の植毛におけるコストはどれくらいかかる?

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広範囲でつるっぱげの人が自毛植毛を行えるでしょうか?

答えはNO。

完全にハゲていては移植する株そのものが存在していないので自毛植毛は物理的に不可能です。

では、完全にハゲている人はいるでしょうか?

この答えも基本的にはNO。

病気や怪我で完全脱毛した人を除いた場合、前頭部から後頭部上部まで広範囲でハゲていても側頭部や後頭部下部はAGA(男性型脱毛症)の影響を受けないので毛は生えているはず。しかしスキンヘッドにしている人はその部分だけを未練たらしく残しておくのがイヤで、丸坊主にしているわけです。

前頭部から後頭部まで広範囲でハゲた人は自毛植毛でフサフサにできるでしょうか?果たしてその時のコストは?

そこで今回は「広範囲の植毛におけるコストはどれくらいかかる?」と題し、自毛植毛の広範囲における限界とそのコストについて説明します。

まずは株総数と移植面積の関係を知っておく

なぜ広範囲にハゲるのでしょう?

 

AGAはご存知のように男性ホルモンのテストステロンが5αリダクターゼⅡ型によってジヒドロテストロンに変わり、毛母細胞の発育を阻害するために起きる症状であることがわかっています。

 

しかしAGAであれば毛母細胞を包む毛包が残っていることになり、頭皮の広範囲表面には毛穴が存在しているはずです。

完全にハゲた状態の頭皮を見ると、広範囲で毛穴すら残っておらず磨かれた鏡のようにツルツルです。

 

なぜツルツルになるのか、完全に解明されたわけではありませんが、我が日本の「東京医科歯科大学」の研究によると、17型コラーゲンが欠損すると毛母細胞を包む毛包が機能しなくなり、皮膚に同化してしまうという説が発表されました。

 

研究段階ではありますが、ハゲは毛包が皮膚に同化してしまうので広範囲でツルツルになるというわけですね。

 

移植部分が広範囲になるほど自毛植毛は物理的に難しくなる

いきなりハゲの話をしたのは、自毛植毛における株の総数と移植する広範囲面積の関係は反比例にあるからです。

このサイトの運営スタッフの1人である私は植毛経験者ですが、幸い、早めに施術を受けたので1500株の移植と比較的安いコストで済みました。FUT方法の植毛技術で後頭部から採取、後頭部はほとんど変わっていないように見えます。

残念ながら、毛包を含んだ株を採取したところから再び株が生成されることはありません。人の総株数は生まれた時から遺伝性で定められており、日本人の平均は約5万株といわれています。

 

自毛植毛の施術はどれほどコストをかけても株を増やせません。

 

極端な話、コストは左にある株を右に移動させるだけの費用です。

そんながっかりしないでください。

確かに自毛植毛は株を増やすことはできませんが、びっしりと密集したところから薄くて広範囲に頭皮が目立ったところに移せるから、髪全体を自然な仕上がりにすることができるのです。

しかし、密集している部分が少なくなって薄くなった、あるいは文字通り無毛地帯が広範囲になったら自然な仕上がりを期待できるでしょうか?

誰が考えても物理的に無理なことが分かりますね。

 

広範囲における自毛植毛の限界値は?

自毛植毛の広範囲限界は植え込むための株の総数と移植する部分の広範囲面積で決まります。

AGA進行の初期状態である額の生え際が後退するM字型や頭頂部が薄くなったⅡvertex型などは移植する面積が比較的小さく、既存毛も残っているので採取する株数を少なくすることができます。

 

しかし湾曲型が進行してⅦ型になると、毛包が完全に皮膚と同化した部分が広範囲になるため、株が大量に必要となりますが、毛髪が残っている側頭部や後頭部の面積が小さくなっているため、必要数の株の採取が不可能になります。

 

つまり広範囲の植毛にはコストがいくらかかるのか?というテーマの前に、コストをいくらかけてもできないものはできない、という現実があることを覚えておいてください。

 

現在の植毛技術では約6000株が限界。

 

Ⅶ型まで進行した広範囲になると約6000株ではスカスカ状態になってしまいます。自毛植毛はできるだけ早く行った方が自然な仕上がりを期待できるという特徴的な例ですね。

 

有名クリニックの料金体系からコストを算出する

約6000株の広範囲移植限界は植毛を行う医師によって見解は異なるものの、一般的には前頭部から後頭部上部までAGAが広範囲に進行したVa型といわれています。AGAであれば広範囲に産毛程度は残っているのでツルツルのハゲに比べるとカバーしやすいのでスカスカになるということはありません。

コスト計算は、この広範囲限界値から行っていきます。

なお、広範囲限界値の場合の採取方法はパンチグラフトという専用機器を使って株をくり抜くFUE方法と、頭皮の一面を薄く切り取って一挙に株を採取するFUT方法が併用されます。これはすべてコストに含まれています。

加齢によって側頭部や後頭部の株が弱り始めていると、当然ながら限界値は下がっていきます。限界値で広範囲の自毛植毛を行う場合はコストよりも施術ができるかどうか、医師とよく相談してください。

 

広範囲限界値の最大コストは720万円!

自毛植毛の施術コストはクリニックによって上下幅が生じます。

ここでは自毛植毛の施術で定評のある3社を例にとってコストを紹介します。あくまで一例ですので、実際のコストは施術するクリニックでカウンセリングの時に確認してください。

A社(概ね1株1,200円相当):1,200円×6,000株=7,200,000円
B社(概ね1株1,000円相当):1,000円×6,000株=6,000,000円
C社(概ね1株800円相当):800円× 6,000株=4,800,000円

 

広範囲限界値のクリニック別による最大コストは720万円、最小コストは480万円ということになります。

 

概ね1株と表記しているのは、1株当たりで施術のコストが決まるのではなく最低施術株数の1株当たりのコストを基準に、株数が増えていくごとにスライド式でコストが安くなるため、その平均値としました。

 

自毛植毛の仕上がりを美しくする医師を探す

約6000株の広範囲限界値の自毛植毛施術は滅多になく、一般的には最大でも4000株程度なので広範囲といっても最大コスト480万円程度で収まるはずです。

 

とはいえ、国産高級車が1台買えるコスト。

 

広範囲の自毛植毛施術は技術介入が大きくなるので医師によっては仕上がりに差が出てきます。高いコストを払って施術するのですから満足できる仕上がりを求めたいですね。

 

コストを無駄にしないためにも植毛技術力の確かなクリニック選びが大切です。

 

自毛植毛は施術が始まると患者は何もすることができず、医師の技術に任せるしかありません。したがって患者ができることはコストに見合った信頼できる医師を選ぶことです。

自毛植毛を行う前に口コミやクリニックの方針を調べ、カウンセリングを受けて信頼度をチェック、予算がコストに見合っているかを確認してからクリニックを決めるのがベストです。

 

まとめ

横浜国立大学の福田淳二研究グループは実験段階ではありますが毛包の大量生産に成功しました。

この研究がさらに進むと完全にハゲた状態でもフサフサの毛を生やすことができるという画期的な成果を得ることができます。現段階はマウスで実験が成功していますが培養ディッシュ上では毛乳頭細胞と毛母細胞がすぐに分化してしまう障害があります。

しかし、この障害もIPS細胞を利用すれば解決の見通しがあるそうです。

商品化されると植毛の世界も一気に変わりますね。

残念ながら、現段階で広範囲の薄毛には自毛植毛がベストの対応策となっています。広範囲になるほどコストはかかりますが、コストで薄毛の悩みが解消されるのであればパフォーマンスとしては悪くありません。

予算をクリニックと相談して、ベストなコストパフォーマンスを示す自毛植毛を実現させてください。

 

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