植毛 知識

全スカ状態でも植毛ってできるの?

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AGA(男性型脱毛症)の進行状況をチェックする方法にはハミルトン・ノーウッド分類が用いられます。

進行状況をステージで分類しており、Ⅰ型は額の生え際がやや後退した状態。ほとんど他の人には薄毛であることが分かりません。頭頂部と額の生え際が薄くなった状態はVertex型と呼ばれ、その心境状況によってステージが分かれます。AGAがもっとも進んだ状態はⅦ型になり、前頭部から頭頂部まで薄毛やハゲがつながっている状態です。

一般的にこのⅦ型は頭部全部がスカスカになっていることから全スカと呼ばれます。

AGAに自毛植毛の施術は有効な対処法となりますが、果たして全スカ状態でも有効手段となるのでしょうか?

そこで今回は「全スカ状態でも植毛ってできるの?」と題し、このサイトを運営しているスタッフの1人である私が、全スカ状態になっているAGAに対する植毛施術の有効性について説明します。

植毛はできても完全復活は不可能

ハミルトン・ノーウッド分類でⅦ型まで進行したAGA、つまり全スカの状態でも植毛は可能です。ただし、全スカをカバーしてフサフサの髪型にするのはほとんど不可能です。

 

日本人の髪の毛の総本数は約10万本といわれています。髪の毛は頭皮下の毛根部(植毛クリニックではこれを株またはグラフトと呼びます)から生えていますが1株1本ではなく、株によっては2本から3本生えていることもあります。したがって約10万本であれば、ここでは便宜上1/2の5万株とします。

施術はパンチグラフトを使うFUE方法や頭皮の一部を薄く切り取るFUT方法で株を採取します。採取する部分はAGAの影響を受けない側頭部や後頭部です。前頭部や頭頂部の薄毛やハゲのために2000〜3000株程度を採取してもそれほど目立ちません。しかし株を採取したところは株が再生されないので2度と毛が生えてくることはありません。

 

これをⅦ型、全スカに当てはめると、頭皮のほぼ3/4の毛髪が失われています。

 

10万本と仮定するなら7.5万本、残っている毛の総数は2.5万本です。わずか1.25万株しかないのに7.5万分の面積に移植しても、やや薄毛にすることはできてもフサフサにするのは物理的に不可能です。

 

全体的な薄毛なら早めにクリニックの診断を受ける

また1.25万株から約半分の株を採取しても約6000株程度にしかなりません。側頭部や後頭部から半分以上の株を採取すれば前頭部や後頭部まで全スカ状態となり、施術前よりも不自然な髪型になってしまいます。

完全にハゲているのではなく、全体的に薄毛になっている状態であれば植毛が有効になる可能性はあります。

 

頭皮の部位によって密集度は異なりますが、見た目で髪が普通に見える状態は1平方センチメートル辺り100〜120本、つまり50〜60株程度です。薄毛の状態が1平方センチメートル辺り50〜60本と半分程度ならば株数は約半分、25〜30株を移植すればいいので、全スカでも髪が増えた感じまで植毛することができます。

 

それでも薄い場合は増毛パウダー、いわゆるフリカケを使うことで毛の1本1本を太く見せることができるので薄毛を解消できます。

また全スカでも薄毛の状態であれば株が完全に成長を停止させた状態ではなく、休止状態の可能性もあります。植毛と同時にミノキシジルなどのAGA治療を行えば、再び毛が生えてくるケースもあります。

 

全スカでも人工毛の施術は避けた方が無難

自分の毛だけで植毛が無理なら人工植毛を使えば全スカも解消されるのではないか?と思う人もいるはず。しかしその状態で施術を受けるのは避けた方が無難です。

人工毛は医療用血管などにも使用されているポリエステル系高分子樹脂などを材料としていますが、体内に入れるのと違って頭皮は外気にされされており、汚れも付着します。その汚れが移植部分から入り込むと頭皮が拒絶反応を起こして移植した人工毛を排出する場合があります。

 

これまでの例では人工毛が全部抜け、頭皮がピットスカー(ミカンの皮のように凸凹になった状態)になったため、自毛植毛のクリニックに駆け込んだというケースが多々ありました。

 

全スカになったら、男性用のウィッグを使う方がいいでしょう。

ただし、ウィッグはいきなり髪の毛が増えるので周囲にウィッグであることが必ずバレます。それも恥ずかしいこと、と思う人はいっそのことイギリスの映画俳優、ジェイソン・ステイサムのようにスキンヘッドに近いヘアスタイルにするという方法があります。かえってこれの方が男らしいですね。

 

まとめ

果たして、自分のAGAの状態が全スカなのか確認するためには、植毛クリニックに行って診察してもらうことがベストです。1人で悩むよりも医師の診察によるアドバイスを受けた方が安心できますね。

医師によっては最良の方法を紹介してくれることもあります。

全スカになるとかなり悲観的状況になるので、現在、薄毛で悩む人は早めに植毛クリニックへ行って事前カウンセリングを受けた方がいいでしょう。植毛の施術はAGAが進行するほど難しくなることを忘れないでください。

 

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