植毛 知識

パンチ式植毛の特徴

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自毛植毛はAGA(男性型脱毛症)の影響を受けない頭皮の側頭部や後頭部から株(毛を生やすための頭皮下毛乳頭までの部分:グラフトとも呼ぶ)を採取し、AGAで薄毛やハゲになった前頭部や頭頂部に移植する施術です。これはどのクリニックでも変わりありません。

頭部の状態や植毛クリニックの方針で異なるのは株の採取方法です。

採取方法には大きく2つあり、頭皮の一部を薄く切り取るFUT方法と専用器具のパンチグラフトで株をひとつずつくり抜くFUE方法があります。

今回はこのサイトを運営しているスタッフの1人である私が「パンチ式植毛の特徴」と題し、細分化されているパンチグラフトを使ったFUE方法について説明します。

植毛初期に生まれたパンチ式の採取方法

FUEとはFollicular Unit Extraction(フォリキュラー・ユニット・エクストラクション)の略で、Follicular Unit(毛包単位)を Extraction(抜き取り・摘出)するという意味です。毛包とは毛が生えている毛穴から頭皮下の毛細血管につながっている毛乳頭までの部分で、現在、株やグラフトと呼ばれている部分と同じと考えて間違いありません。

しかし植毛の歴史が始まった1960年代はFUT方法による採取がなく、すべてパンチ式と呼ばれるFUE方法で採取していました。当時のパンチ式に使うパンチグラフトは直径が4〜5mmと大きく、一度に40〜50本分の毛根を採取できるので手術時間が短く、高い定着率で施術できましたが、密度が低く仕上がりが不自然になるというデメリットがありました。

その後、FUT(Follicular Unit Transplantation:フォリキュラー・ユニット・トランスプランテーション)方法が開発されて植毛手術のスタンダードとなりましたが、FUT方法は頭皮の一部を切り取るため、その縫合跡が残ってしまいます。そこで再注目されたのがFUE方法です。

 

進化したFUE方法はクリニックによってネーミングが変わる

FUE方法はパンチ式なので縫合跡が残らず、切らない自毛植毛と呼ばれます。ただし、それは株を採取する際に切らない、というだけで株を移植する時は頭皮に小さなスリットやホールを開けるという点においてはFUT方法と変わりありません。

しかし縫合跡が残らないというメリットからパンチ式は1990年代から急激に進化、株をくり抜くパンチグラフトの直径は現在、0.6〜0.8mmまでの超極細仕様まで開発されており、ピンポイントで株をくり抜けるようになっています。

現在のFUE方法はパンチ式の発展形ですが、クリニックが独自に開発した技術もあることからパンチ式とは呼ばず、それぞれオリジナルのネーミングをつけています。

たとえばアスク井上クリニックはi-SAFEとネーミングしており、特徴的なのは最新型の吸引アシストを設けたパワードマイクロパンチを使っていることです。またFUE方法はこれまで採取する部分を刈り上げる必要がありましたが、アスク井上ではUnshaven i-SAFEと呼ばれる独自の技術を開発、採取する株の毛だけをカットできるので刈り上げる必要がありません。周囲に植毛した事実を知られる可能性が低いパンチ式の施術方法です。

その他、日本の植毛クリニックでもっとも知名度の高いアイランドタワーはi-DirectとネーミングしたFUE方法を採用、中にはFUE方式専用のロボットを使って株の採取を行っているクリニックもあります。

 

デメリットを克服した最新パンチ式FUE方法

発展したパンチ式、いわゆるFUE方法のメリットはFUT方法のように縫合跡が残らないことですが、まったく跡が残らないということではありません。

株を採取した部分は二度と株が形成されることはなく、毛穴の部分はやがて皮膚で覆われてしまいます。その時、既存の頭皮よりも新しい皮膚が形成されるため、白い点状になります。ニキビ跡ほど大きくなるわけではないので、髪を少し伸ばす程度で採取跡を隠すことができます。

パンチ式の欠点は採取に時間がかかるため植毛範囲が広いと向いていない、パンチグラフトによって毛根を切断することが多いので定着率が悪い、などというデメリットがありました。

しかし現在はパンチ式に使う器具の進歩と医師やサポートする看護師の技術が発達したことによって定着率や施術時間がFUT方法に近づいています。縫合跡が残るのを避けたい人は医師と相談してパンチ式のFUE方法による植毛を選択してください。

 

まとめ

最新のパンチ式FUE方法は4000株の植毛を行うメガセッションも可能なほど進化しています。ただし、これはあくまで器具の進化であって植毛を行うクリニック全体のことではありません。

植毛の施術でもっとも大切なのは自然な仕上がりです。

そしてそれを決めるのは医師の技量。パンチ式の植毛施術費用はFUT方法に比べると高くなります。事前カウンセリングで医師としっかり打ち合わせを行い、信頼できる植毛医師を選ぶことが大切です。

 

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