植毛 知識

【徹底解剖】誰もが気になる「植毛の定着率」

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自毛植毛の施術はAGA(男性型脱毛症)で薄くなったりハゲたりした部分に、AGAの影響を受けにくい側頭部や後頭部の毛根を採取して移植します。

つまり自分の毛をフサフサした部分からツルツルの部分に移し替えるわけですね。

もっとも、採取する毛根(これを自毛植毛では株またはグラフトと呼称します)すべてが移植先で完全に機能するわけではなく、また採取の段階で株が移植する前に機能しなくなることもあるため、移植した株が完全に機能している割合を定着率と呼びます。

そこで今回は「【徹底解剖】誰もが気になる「植毛の定着率」」と題し、株採取の方法や医師の技術によって自毛植毛の定着率がどのくらい変わるのか、このサイトを運営しているスタッフの1人である私が解説します。

株採取や移植の効率を大きく左右する医師の技術

株やグラフトと呼ばれる毛根は頭皮下にある毛乳頭まで含めた部分の総称です。

毛根の根元にある毛乳頭は毛細血管とつながっており、毛細血管から栄養分を吸い上げて毛母細胞を分裂させ、その細胞が固まっていくことで上に伸びて髪の毛になります。

 

したがって株を採取して毛乳頭の細胞が死滅しないうちに自毛植毛の施術をすれば、その移植先で再び毛細血管と繋がって毛母細胞を分裂させることができるので、薄毛やハゲの部分に毛が生えてくるわけです。

 

しかし採取する際に毛根の毛乳頭を傷つけてしまっては移植先で毛乳頭は毛細血管とつながることができず、また採取した後は速やかに移植しなければ細胞が死滅してしまい、結果として植毛しても株から毛が生えてくることはありません。

広範囲に植毛する際は2,000〜3,000株以上必要になるのですから、その数だけ採取したからといってすべてが定着するわけではなく、やはりいくつかは採取した株が無駄になります。

 

自毛植毛の施術を受ける際は、この無駄を最小限に抑えることができて定着率を高くできる医師を探すのが大切です。自毛植毛は審美目的といっても外科手術のため、医師の技量が定着率を大きく左右します。

 

定着率が高いFUT方法にはデメリットがある

自毛植毛の定着率は株採取の方法でも異なってきます。

FUT方法は移植する株を採取するためにAGAの影響を受けない側頭部や後頭部の頭皮一部を薄く切り取り、それを顕微鏡で見ながら株から生えている毛の本数によって仕分けを行い、それぞれの株を薄くなったりハゲている部分に移植するので定着率が高く、一般的には90〜95%の定着率と言われています。

一方、FUE方法は移植する株をパンチグラフトという専用器具でひとつずつ採取するので時間がかかり、医師の技術によってはパンチグラフトで毛根を切ってしまうこともあるため定着率は低く、一般的には75〜85%と言われています。

自毛植毛の定着率の比較だけを見るとFUT方法が優れていますが、FUT方法は採取した部分の頭皮を縫合しなければなりません。縫合跡は現在、トリコフィティック縫合閉鎖法といった目立たなくさせる技術も開発されていますが、やはり完全に消すことはできません。

 

FUE方法も採取跡は残りますが、小さな白い点状になるので髪の毛で隠しやすく、やはりFUT方法の縫合跡に比べれば目立ちません。

 

一般的に広範囲の自毛植毛ならFUT方法、狭い範囲で株採取の数が少ない場合はFUE方法が適切と言われており、FUE方法も株採取の仕方で技術革新が見られるので定着率を上げているクリニックもあります。

自毛植毛の施術を受ける際は薄毛の状態や面積なども合わせて医師と採取方法の相談をしてください。

 

施術直後は株が抜け落ちないよう注意!

自毛植毛の定着率は医師の技術や株採取方法が重要ですが、施術後の患者の植毛部分に対するケアでも大きく変わってきます。

施術直後、株を植え込むために開いたスリットや穴は完全に塞がっているわけではなく、株もまた毛乳頭が毛細血管とつながっていません。つまり植え込まれた株はユルユルな状態なわけです。

 

したがって頭皮に刺激を与えると株が抜け落ちてしまって定着率が悪くなります。

 

施術した翌日は頭皮に出血跡があり、そのままにしておくと雑菌の温床になるので洗髪する必要があります。しかしシャワーの温水を直接当てるだけでも下がってしまいます。

シャワーは人肌よりも少し温かい程度の温度で髪の後ろから流すようにしてください。

 

その他、血行をよくする飲酒やアドレナリンを分泌させるタバコも定着率を悪くするので厳禁、寝る時も植毛部分を擦らない配慮が求められます。

 

定着率を高めるためにも、施術直後の注意点はしっかりと守りましょう。

 

まとめ

自毛植毛の施術を行う医師の中には定着率を高めようとするあまり、スリットや穴の切り込みを大きくして株を深く入れる施術を行う場合があります。

確かに深く埋め込めば医師の技術の未熟さから起きる定着率の低下は免れますが、株を深くまで入れると毛根が曲がってしまい、生えてくる毛が縮れることもあります。

自毛植毛は審美目的の外科手術であり、単純に株を植え込んで定着率が高ければいいというものではありません。

クリニックで事前カウセリングをしっかり受け、信頼できる医師を選ぶようにしてください。

 

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